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花敷の湯、今年の温泉大賞あげます [旅行・地域]

 10月8日ー9日の1泊2日、花敷温泉・「花敷の湯」へ行ってきた。
 群馬県の六合村(六合と書いてクニ)と読む。草津温泉の東隣。明治時代は草津とこの六合合わせて草津村と言った。

 関越道を渋川伊香保インターで降り、榛名山を左回りに小野上、四万温泉の入り口である中之条、吾妻渓谷と国道353を周り、草津長野原駅を過ぎたところから、野反湖方面へと北上すると、山間部の渓流沿いに湯の平温泉、尻焼温泉、花敷温泉の順番に温泉が沸いている。
 今回は、わが蕨屋定宿である伊香保の洋風旅館ぴのんのレストラン、夢味亭でランチをしてから、向かった。朝は6時起き。6時半には外環に乗ったのだけれど、関越の入るとあほな事故渋滞が2箇所、伊香保に付いたのは10時を回っていた。昼飯食べて、花敷へ向かったのが12時半過ぎだったが、途中、吾妻渓谷沿いで行楽渋滞にはまり、花敷に付いたのは2時半を回っていた。

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 国道405号なのだが、山登りのくねくね道。途中、すれ違う車とはすれすれ、2速でグーグー言いながら渓谷を登っていく。

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途中、何度も渓流に掛かる橋を超え、「おお、渓流だぁ」と感動しながら、やっとの思いでたどり着く。

 
 渓流に掛かる端をいくつも越えて、ようやく、花敷温泉にたどりついた。ここは一軒宿ならぬ2軒宿。投宿した「花敷の湯」と「関晴館」の2軒宿がある。
 群馬の温泉には、これまで、大きなところでは伊香保、赤城、老神、水上、谷川、猿ヶ京、四万、草津、万座といってきたが、群馬制覇のためには、この花敷温泉は欠かせない。地図を見ればわかるが、白根山から万座、草津、花敷、四万、沢渡、猿ヶ京、水上と、温泉が直線で続く。この直線の下には、別所・松本、浅間・北軽井沢、榛名山・伊香保、赤城、老神、日光とまた温泉直線が1本通っている。だから、花敷ははずせないのだ。

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 白砂川という、弁天山から流れ出す渓流沿いに立つ、古い、木造3階建て。

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山の天気は変わりやすく、到着時には雨が降っていたが、車がつくと、すぐに宿の若旦那が傘を差して飛んできてくれた。

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 全部で5部屋しかない、小さな旅館だが、ロビーは小さく、木の階段を3階まで上がって、部屋へたどり着く。ギシギシいう階段は、磨かれていて、手入れは良かったが、この手の古い家族経営では、以前に一度失敗したこともあったので、大丈夫か?と。


 部屋は和室8畳とベッドルーム6畳。

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和室続きに露天風呂付きの部屋もあるらしいが、ここが一番安かったのと、布団引きっぱなしが好きなので、この部屋とした。

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早速、抹茶と和菓子のサービス。


 お風呂は、内湯と貸切露天風呂。

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 内湯は、タイル張りで、あんまり風情のない、小さなお風呂。5人も入れば一杯になる。が、5部屋しかないから、一杯になることもないか。

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 お湯は、ほのかに硫黄の香りのする、無色透明に近い、さらさらした泉質。草津のように熱すぎず、実に気持ちのいい、風呂上りの肌触りもいい、中々、いいお湯であった。チェックイン直後と、食後、朝風呂と3度入る。

 もう一つの貸切露天風呂は、1時間単位で無料。玄関を出て離れになっている。泉質は同じ。屋根は付いているが、窓はなく、開放感がある。

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眼前には、二股に別れ、一つは尻焼温泉へと続く渓流。ち

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ょうど、金曜に首都圏で大雨を降らせた低気圧の影響か、水量が多く、激しい勢いで流れていた。そんな荒々しい渓流を眺めながら、夕食前に女房と入る。

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 内湯が檜風呂かなんかだったら、まったく文句なしだったが、泉質がいいし、なによりも団体客がいないから、静かに温泉を満喫できるのがいい。この段階で、かなり満足度が高まった。

 夕食は、宿の車で1,2分のところにある囲炉裏のある庵で頂く。かなり広いところで5組だけ。一番の大人数が4名だったから、静かに味わえたのだが、これがなんと、格別であった。

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 囲炉裏には炭が焚かれ、鮎が半分ほど焼けた状態で待っていた。

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 食前酒と生ハムの先付け。お品書きがあり、期待も膨らむ。

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 籠盛の前菜は山里の風合いよろしく、味がしっかり。

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この段階で、ここの料理長、中々やると、判断。

お造りは鹿刺し、地鶏刺し、岩魚の三点盛。

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鹿刺しの食感が、いかにも山の幸を頂いていることを実感させる歯ごたえで美味。ヘタな生臭さなど微塵もなく、肉の色も美しい。地鶏には酢橘をちょっとたらして。これも歯ごたえにくわえ、かめばかむほどに鶏の味わいがじっくり出てくる一品。岩魚も新鮮で、海で言えばカンパチの食感に近かったりする。この段階で、さらに点数が上がる。

 土瓶蒸しは、白舞茸と地鶏の土瓶蒸しということだったが、中には海老とマツタケも入っていた。

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これが美味かったので、全部飲み干し全部食べた。
 
 途中で、湧き水が出される。

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天然のミネラルウォーターというよりも、山の雫といった、ほのかな甘みとまろやかさのある、おいしーいお水。

 椀物は、山芋団子。

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酢の物、ミョウガの酢の物がなんとも美味しかった。ちょうど、中間の折り返しにはうってつけのさっぱり感。女房が土瓶蒸しとこの酢の物を絶賛。

 そして、メインのお肉。赤城牛の石焼。

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だいたい、どこでも3切れ程のお肉ということが多いけれど、ここはどっさりと5切れ。さいころ状が3つに、薄切りが2つ。水上・谷川温泉の金盛館せせらぎや赤城の湯之沢館の赤城牛、上州牛も美味しかったが、ここも味は抜群。この段階で、すでに、おなかは一杯に。
 
 満腹を和らげる、お口直しのシャーベットには白小豆が添えられていた。

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 もう食べきれないな、というところに揚げ物だったのだが、これが小ぶりの三点。しかもバルサミコソースと来た。

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味替りで満腹の腹も受け付ける。

 その上でご飯。

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鮎の混ぜご飯と白舞茸のお味噌汁。米食いの身としては、鮎ご飯と聞けば、別腹。女房はもうおなか一杯とギブアップ。それをおにぎりにして、タッパーで部屋へお持ち帰り。
 いやあ、満腹、満腹で、しかも美味い。山里の風情をしっかりだした上で懐石をきっちり。しかも、創作的で変化球をくわえ、我らB級食通も唸らせる。

 最後のデザート。

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田舎の旅館だと、オレンジに巨峰かなんか盛り合わせになっておしまいと言うところも多いから、さすがにデザートは期待していなかったんだけど、それが、「予想外」。フルーツでごまかさず、きっちりと洋物デザート、黒ゴマアイスにキウイソースを添えてと来た。
 いやあ、ここの料理長はやるは。和だけじゃあないもの。しかも、客の裏をかく。味も出汁もしっかりだし、盛り付けも綺麗で、量の加減も言いし、もうおなか一杯とお客に言わせながら、ほぼ食べきれる量。さじ加減がいいからできる。
 ご馳走さまでした。
 と、部屋へ帰ると、「冷蔵庫に冷やしたヨーグルトがございますので、、」と添え手紙があって、また感激する。

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どんなにおなか一杯で、参ったしても、ヨーグルトはさっぱりといただけるし、食後の風呂上りにぴったしだ。そこまで気が利いているとは。
 
 
 夕食が絶賛のレベルだったので、当然、朝食も期待する。ちょっとずつのおかずは上等。

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 食前酒にシソジュース。

 ご飯はイナキビご飯。

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これ、実は、札幌にいたときにジンギスカン屋さんで黄色いイナキビの入ったご飯を頂いたことがあるが、米食いとしてはかなりうれしい。

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卵は名古屋コーチンで、卵かけご飯にしてもよし、目玉焼きにしてもよし。私は焼いた。
 
 蒸篭で蒸した変わり揚げにサラダ、それと写真以外にサツマイモの煮っ転がし、なめこの「かなり美味い味噌汁」で、ご飯、味噌汁おかわり。

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 それと、また、ちゃんとしたデザートが出た。

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コーヒーはポットに入れて、さめないように、小さな固形燃料で温めて出される。朝のデザートはさすがに果物かとも思ったが、きっちり、ちゃんとしたデザートを出した。料理長、さすが。

 これでお一人様、休前日1万7850円。
 コストパフォーマンスとしては、最高の評価。内風呂が檜かなんかだと、2万5千円くらいとっても文句は言わない。今年の蕨屋温泉大賞に値する。
 でも、遠いよ。でも、かなり美味いよ。建物は質素で古いが、広いし、充分だよ。お湯は当然、源泉掛け流しのいいお湯だよ。高級旅館もいいけれど、山奥の渓流沿いのひなびた宿で、絶賛の山里料理を味わう。ちょっと行詰った中年夫婦にお勧めです。

 帰り、カーナビが、行きのコースとは違い、なんと、花敷から四万温泉手前の沢渡温泉へと抜ける山道をナビしてくれたもんだから、すごいクネクネ道をラリー並みに走りぬけ、結構な緊張感を味わいました。紅葉前だったけれど、この山道も日本ロマンチック街道。きっと絶景の紅葉なんだろうと思いつつ、帰りはまた伊香保によって「ぴのん・夢味亭」でランチして、多分、3キロほど太って帰宅。
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